有機酒類は、これまでJAS法の対象ではなかったため、諸外国との有機同等性の対象外となっていましたが、JAS法が改正され、令和4年10月1日から有機加工食品のJASの対象に有機酒類が追加されることとなり、有機酒類も有機加工食品のJAS認証を取得すると、有機JASマークの表示ができるようになっていました。
ご紹介する「千代菊 株式会社」および「富士高砂酒造 株式会社」は「株式会社 伝統蔵」として、OCOの有機酒類の認証を取得されました!
■認証業者の紹介⑥
「千代菊 株式会社」~自然とともに、美濃の銘酒~
鵜飼で有名な長良川は、その上流にダムをもたないことも大きな特徴です。延々158キロメートルの流れは、岩に砕け、瀬を下りながら、よどみなき大河を形成する一方、清浄このうえない地下水をこの地一帯にもたらしています。
昔から、「清酒は米と水」と言われるように、水の良し悪しは酒の良し悪しに直接大きな影響を与えます。このことは、昔から良水のあるところに銘醸地が誕生しているということからも明らかです。
木曽川と長良川に挟まれた羽島市は、比較的浅い井戸の場合は木曽川水系の水、そして地下100メートル以上になると長良川水系の水、さらに200メートル以上掘り下げると揖斐川水系の水となると言われています。千代菊の酒造用水は、地下128メートルから汲み上げる清流長良川の伏流水です。カルシュウムなど、無機質を適度に含んだ清らかなこの名水が、千代菊ならではのまろやかさを生み出しています。
■認証業者の紹介⑦
「富士高砂酒造 株式会社」~富士山と醸した酒~
私ども富士高砂酒造は、全国に1300ある浅間神社の総本山、「富士山本宮浅間大社」のすぐ西側にあります。山中正吉翁が、この地に酒蔵を構えたのは、1830年(天保元年)。以来、ひと時も休むことなく、100年かけて自然の濾過を施された富士山伏流水と、能登杜氏の伝統技術で日本酒を醸しています。柔かい富士の伏流水で仕込んだ酒は、まろやかで旨味のある逸品です。
能の中には、「松は緑」を謡うものが多くあり、特に謡曲「高砂」の相生の松、松は緑に感した初代正吉が「高砂」の銘を戴いたといわれています。 謡曲「高砂」は結婚式でよく謡われる「高砂や、こ乃浦舟に帆をあげて月もろともに・・・」との歌詞の船出した夫婦がいつまでも仲睦ましく老いていく内容の謡です。創始の当時、天保年間は世相が暗く飢饉が続いた頃で、初代正吉は清めや和に使われる酒にこの意を込めたそうです。