日本初! 牛や羊を牧草飼料で肥育した日本グラスフェッド規格の認証を始めました。(申請第1号は北海道の畜産業者)

最近、注目されるようになった「グラスフェッド」という言葉をご存知ですか?
Grass=牧草、基本的に牧草のみを食べて育った牛肉を指す言葉です。
家畜の飼育方法の一つで、健康に対する意識の高い人の間ではすでに常識になりつつあるものです。

■家畜の飼育方法

・主に穀物を飼料として畜舎で飼育する「グレインフェッド(grain-fed)」=日本では主流の飼育方法

・放牧を基本として牧草や干し草を飼料とする牧草飼育「グラスフェッド(grass-fed)」=外国ではグラスフェッドの認証規格が存在します。(イギリス、アイルランド、南アフリカ、アメリカなど)

■グラスフェッドの特徴

自然環境で放牧される牛は、餌を探して動き回るために運動量も多く、従来の飼育法で育った牛よりも赤みが多く低脂肪な肉質になるのが特徴です。赤身肉はビタミン、ミネラルが豊富で、抗酸化作用のあるオメガ3脂肪酸を豊富に含んでおり、高タンパク質・低カロリーであることが健康志向の人々の注目を集める理由の一つとなっています。

牛の場合は、放牧して牧草を与えなければオメガ3の含有量が増えないとされています。

■グラスフェッドの流通製品(ほぼ輸入品・インターネット販売が主流/希少=高額)

・牛肉(グラスフェッドビーフ、牧草牛)

 高タンパク質・低カロリー

・バター(グラスフェッドバター)

 不飽和脂肪酸やオメガ3といった必須脂肪酸が多く含まれている/世界的に人気

・オイル(グラスフェッド・ギー)

 食用としてだけでなく、マッサージオイルや目を洗うネトラバスティにも活用

■アニマルウェルフェアとSDGs

・アニマルウェルフェア(動物福祉)は、世界中で取り組まれているSDGsの観点からも注目され、畜産業界だけでなく、食品メーカーや飲食業、小売業などさまざまな産業にとって、未来を左右する重要なキーワードになっています。

・グラスフェッドは健康面で期待できるだけでなく、アニマルウェルフェアの要求に寄り添った倫理面にも寄与する飼育方法です。

■JGS日本グラスフェッド規格

・JGS 日本グラスフェッド規格は、アニマルウェルフェア及びSDGsに対応し、海外のグラスフェッド認証にも照らして規格化した日本初の「グラスフェッド認証」です。

グラスフェッドビーフは自然に近い環境で放牧され、餌は原則新鮮な牧草のみ、穀物はほぼ与えずに育てられます。
グラスフェッドビーフは広大な土地で適度に運動しながら育つため、程よく引き締まった肉質になります。
赤身が多く、高タンパク・低カロリーであることから、体作りを大切にするアスリートなどからも注目されている食材です。