新年のスタートに当たり抱負なるものを掲げてみようと思ったとたんに、何が起きるか分からない時代、楽な時代ではないぞという思いが頭をよぎる。
「苦難福門」という言葉がある。
人生における苦難は不幸ではなく、生活や心の在り方を見つめ直すチャンスと前向きに捉えて乗り越えることが実は幸福につながるという教えだ。
苦難は幸福への入り口か、なるほど、そうかもしれない。
「ピンチをチャンスに」、これは言うのは簡単だが、なかなかできることではない。
何しろピンチなのだから、そのことしか考えられないのが普通だ。
広い視野でとか、違う視点でとか、とてもとてもそんなことを冷静に思索する余裕なんてないのだ。
しかし、これが人間のすごいところで、チャンスにできてしまう人がいるのも事実だ。
ええい、もうどうにでもなれ! と開き直った時に「その時」が訪れることもしばしばである。あれ、もしかしたらいけるか? と。
いや、そんな幸運ばかりが転がっているわけではない。
だが、奇跡と呼べることが起こらないとも限らない。
そうやって何事かを成した人は世の中にたくさんいるのだから。
凡人は何かを考えるとなると、つい自分の専門分野や職種、知っている世界の中で考えてしまう。そうすると、思考はおのずと絞られてしまう。
人間関係も、水の合う仲間同士が自然と集まるようにできている。
類は友を呼ぶのだ。
だがそれは、視野が狭まったり思考が偏ったりしてしまうことと背中合わせでもある。
ここに落とし穴があるから要注意だ。
時々あえて新しい風に当たったり、別の空気を吸ったり、違う意見の人の話に耳を傾けることをしないと、偏狭な年の重ね方をしてしまうことにもなりかねない。
人は変わっていく。時代も変わっていく。
同じところに留まってはいないのだ。
変化を受け入れ、対応していくしなやかな強さを持ちたい。
そんな殊勝な気持ちで今年もオーガニックを取り巻くよもやま話を綴っていこうと決意を新たにした次第である。
さて、新年に当たっての抱負だが、「笑う門には福来る」。
このほうが、気が楽だし、楽しそうではないか。
