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オーガニックよもやま話
第38回 愛ある共生
「これは虫の分」――『朝日新聞』のコラム「折々のことば」に取り上げられた有機栽培研究家・佐倉朗夫氏の言葉だ。 そしてこう続く。 ――「虫の喰(く)い跡が残るトマト。でも、虫は全て食べ尽くすのでなく、人の分も残してくれてい […] -
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第37回 「ナス」に学ぶ
代表的な夏野菜であるナスは、世界で1,000以上もの品種があるという。 日本で昔から食べられてきたのは紫紺色のナス。この皮の色はナスニンという成分によるもので、アントシアニンという天然色素の仲間だ。ポリフェノールの一種で […] -
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第36回 「旬」を考える
夏野菜がおいしい。 ナス、トマト、キュウリ、ピーマン、トウモロコシ、オクラ、モロヘイヤ、ズッキーニ、ゴーヤ、枝豆……まだまだある。 はたと考える。 ナス、トマト、キュウリ、ピーマン、これらの野菜は年中手に入る。 「夏野菜 […] -
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第35回 一粒の有機から
先日、一年ぶりにお世話になった知人夫妻に会いにいった。とある町の山あいで田舎暮らしをしている。といっても、田舎暮らしに憧れてとか、子育て環境を考えて移住したとか、老後を田舎でのんびりとか、そういう類いではない。生業の陶芸 […] -
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第34回 持続可能な「土用の丑の日」へ
今日は「土用の丑の日」。「土用」は中国から伝わった「陰陽五行節」に由来するもので、季節の変わり目を表す「雑節」の一つ。「節分」や「彼岸」や「入梅」と同じだ。陰陽五行では自然界のあらゆるものは木・火・土・金・水の5つの要素 […] -
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第33回 ドラマ『北の国から』のメッセージは届いたか
ラベンダーが咲く時期になると決まって思い出すドラマがある。「北の国から」――北海道の大自然を舞台に、離婚して都会から故郷に戻ってきた父と2人の子どもたちの成長を21年にわたって描いたドラマだ。1981年の第1話から最終話 […] -
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第32回 レモン・爽快丸かじり
暑くなると、爽やかなものが恋しくなる。例えばシュワシュワっと泡がはじけるソーダ、そこに浮かぶ黄色いレモン。考えるだけで少し涼しい気分になってくる。 レモンは「爽快」の代名詞のような存在だ。想像するだけで口の中が酸っぱくな […] -
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第31回 暦も地図も塗り替わる?
6月といえば衣替えの季節だ。学校の制服は爽やかな夏服に替わり、心なしか皆軽やかに弾んで見える。 衣替えは平安時代からの風習だ。当時は一年に2度、春から夏へ、そして秋から冬へと季節が移る時に、衣類だけでなく家具・調度に至る […] -
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第30回 雨の季節に雨について考える
梅雨のことが気になり出している。 何しろ日々の生活にも、そして気分にも影響しかねないので、今年の梅雨はどんな感じだろうかと気になるのだ。 大雨や長雨による災害などが起きないことを願っている。 梅雨だの雨だのと聞くと何とな […] -
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第29回 先人の言葉に学ぶ
偉い思想家の残した言葉はずっしりと重みを持って迫ってくるが、生活の中から生まれた素朴な言葉にも、なるほど、うまいことを言ったもんだとうならせるもの多々がある。 何事も「いい加減」が大事だ。こう言うとなんだかお𠮟りを受けそ […]