(続報)日本とEU間の「有機同等性」が合意され、発効日などが決定しました!

前回のお知らせで明確になっていなかった発効日などの詳細が、農林水産省より公開されました。

有機同等性を利用したEUからの輸入は5/16から、EUへの輸出は5/18から可能となります。

諸外国の多くは「有機」の名称表示を規制し、その国の有機認証を受けた産品でなければ「有機」と表示できないことになっていますが、国家間で「同等性」が認められれば、他国の有機認証を自国の有機認証と同等のものとして取り扱うことが可能になります。これを「有機同等性」といいます。

今回の日本とEU間の「有機同等性合意」により、日本の事業者は、JAS法に基づく認証を受ければ、外国の有機認証を受けずに「有機」と表示した輸出が可能になりました。

また、これまでEUとの間には、「有機農産物」「有機農産物加工食品」においての有機同等性は合意されていましたが、その範囲に「有機畜産物」「有機畜産物を原料とした有機加工食品」および「有機酒類」が追加されました。

(EUの有機ロゴマーク)
(EU MAP)
(有機畜産物を使用した加工食品)

ワイン
ビール

日本酒

(有機酒類)

輸入品に関しても、EUからワインなどの有機酒類において、この同等性を利用した輸入が可能になります。
また、それを日本国内で有機表示して流通することも可能です。

この決定は、関係する輸出入事業者にとってはもちろん、オーガニック志向の消費者にとっても朗報であり、今後、有機畜産物や有機畜産物を原料とした有機加工食品、および有機酒類の日本・EU間における消費拡大に大きく寄与することが期待できます。

また、上記「EUの有機ロゴマーク」を使用することができるようになり、事業者にとっては販売促進上、また消費者にとっては有機食品を選択する上で大きなメリットが得られることになるでしょう。